森田たまとの出会い


私が初めて森田たまの著書を読んだのは、「随筆 竹」の文庫版(新編 竹のこと)を 古本屋(早稲田白欧堂)で見つけた時です。あの頃(大学生時代)は、頻繁に 神田や早稲田の古本屋街をほっつき歩いては、面白そうな本を探すのが楽しみでした。 特にテオドール・シュトルムや永井荷風、国木田独歩といった作家達の本や 天文関係の本を探していたと記憶しています。その時は、「聞いたことのない作家だなぁ」と 思った位のことだったでしょう。ところが帰宅して読んだら、特にどこがどう良かったのか わかりませんが、とにかく集めたくなり、それ以来、古本屋での探求書の中心となりました。 するとどうでしょう。出てくる出てくる、10冊が20冊、20冊が30冊。まあなんと、 この人の本はこんなにあったんだと驚きました。そしてこんなに本が出ていたのに、どうして僕は この人を知らなかったのだろう?と不思議でした。おそらく僕くらいの世代から若い人間のほとんどは 「森田たま」の名を知らないのではないでしょうか。
そうして集めた本の大半は、アパート暮らしの頃はほとんど全部倉庫に預けていましたが、 今回このホームページを作ってみようと思い立ったのがきっかけで、森田たまの本は全部手元に戻しました。
妻の眼が気になる今日この頃です。( ^ ^ ;

P.S. それにしても、最近はインターネット検索のおかげで、通販で簡単に森田たまの本を買えるようになりました。足がクタクタになるほど歩いて探し回っていた頃が懐かしいような、、。


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