先日一日一信を一つと小品を三枚ばかり
かきかけるとこの地の病院に入院することに
なりました 重なものは腹膜炎で これで
都合五ヶ所ほどの故障です 病状が
如何なる程度のものであるかは醫者
と周圍のものヽ外知りません
私も今は聞かうともしません
たヾ持余してゐます とにかく
今の分ではまだ死にません 熱ハ
午後八度から九度の間を往復です
當分書く事は断念しました
半永住的の覚悟で入院してゐます
皆様に秋になつたらお目にかゝると
いふ御約束もお流れとなりました
九月十七日
【注記】月日の記載しかありませんが、文面の内容から大正5年のものと考えました。
読みの不確かな部分がありますので、お気づきの方はご教示ください。
【2021年1月29日追記】菅野俊之様のご教示により不明な文字が判明しました。
手紙(ハガキ、封書)のリストへ戻る。